横浜の旧外国人居留地、関内にある
美術展示・情報アーカイブスペース

杉本憲相 《Ghost skin #2》

作品情報

レファレンス番号 SK00009
タイトル・主題 Ghost skin #2
作家名 杉本憲相
制作年 2017年
メディウム 破損した石膏像(アリアス)、 石膏、アクリル絵の具
サイズ(cm) 41.0 x 36.7 x 26.0

一般公開コンテンツ

概要

杉本の《Ghost skin》シリーズの2作目。同じ素材とモティーフを用いた1作目が存在する。

破損した石膏像《アリアス》(註1)の上に溶いた石膏を流し、土台の彫刻とは異なる偶然的かつ有機的な形態を作り出している。この複雑な形態の上に境界の明瞭な褐色と青のペインティングがほどこされており、その描写はアニメキャラクターの肌と髪の毛を連想させる。この肌と髪の毛はKey制作の恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD』(2004)を原作とする同一タイトルのテレビアニメ(京都アニメーション制作、2007–2009)に登場する美少女キャラクター「一ノ瀬ことみ」(註2)の引用である。

註1:《アリアス》はプロポーションにくせがなく、ディティールの粗密がはっきりしていることから比較的初心者にも描きやすい石膏像であるとされる。日本の美大受験における、いわゆる「石膏デッサン」の経験者はかならずといっていいほど、この《アリアス》を描いた経験がある。

註2:一ノ瀬は高名な理論物理学者を父母に持ち、自身ものちに研究者となる人物であるが、その学力とは裏腹に常識がなく、しばしば浮世離れした行動をとる。料理が得意なおっとりした性格をしており、その種のキャラクターの演技を得意とする声優、能登麻美子が声を当てている。

所蔵

作家蔵

展示歴

  • 2017年11月、いりや画廊(東京都)バリュープライス
  • 2018年1月、中央本線画廊(東京都)何十年も前に死んだ。
  • 2018年11月、ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ(東京都)わたしはお皿に落書きをしません。
  • 2019年5月、関内文庫(横浜市)藍嘉比沙耶|杉本憲相 メディウムとしてのアニメ

杉本憲相 《Ghost skin #2》

杉本憲相 《Ghost skin #2》正面

杉本憲相 《Ghost skin #2》右側面

杉本憲相 《Ghost skin #2》背面

杉本憲相 《Ghost skin #2》左側面

杉本憲相 《Ghost skin #2》高解像度